閉眼片脚立位の時間は人間のバランス能力を評価する上で非常に重要です
まずはあなたの閉眼片脚立位時間を計測してみましょう

- 手を腰に
- 目を閉じる
- 足は5cm浮かせてスタート
- 上げた足は軸足につけない
- 軸足がずれたり、揚げた足をついたら終了
閉眼片脚立位時間 バランス年齢チェック
ここに結果が表示されます。
参考文献:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsatj/5/2/5_133/_pdf
1. なぜ「閉眼片脚立位時間」を測るの? ~あなたの隠れたバランス能力を知る~
「閉眼片脚立位(へいがんかたあしだち)」とは、目を閉じた状態で片足立ちをすることです。この時間を測ることで、ふだん意識しづらい「静的バランス能力」を簡単にチェックできます。私たちは立っているとき、足の裏からの感覚、内耳にある三半規管(体の傾きを感じるセンサー)、そして目からの情報を頼りにバランスを保っています。目を閉じると、視覚情報が遮断されるため、足裏の感覚や三半規管の働きがより重要になります。特に高齢になると、これらの感覚機能が少しずつ低下しやすいため、閉眼でのバランス能力は、転倒リスクを予測する上で大切な指標の一つと考えられています。目を開けていれば問題なくできることでも、目を閉じるだけでフラついてしまう場合、それはバランスを保つための体の機能が少し弱まっているサインかもしれません。定期的に測定し、ご自身のバランス能力の変化に気づくことが、健康で活動的な生活を長く続けるための第一歩になります。
2. 時間が短いと何に気をつけるべき? ~転倒リスクと日常生活への影響~
閉眼片脚立位時間が同年代の平均よりも短い場合、まず考えられるのは「転倒しやすさ」です。目からの情報に頼らずにバランスを取る力が弱っていると、暗い場所や、急に振り向いた時、足元が不安定な場所などで、思わぬところでバランスを崩しやすくなります。転倒は、打撲や捻挫だけでなく、骨折につながることもあり、特に高齢者の場合は骨折をきっかけに活動量が減り、体全体の機能が低下してしまう「フレイル(虚弱)」の状態に進んでしまうことも少なくありません。また、バランス能力の低下は、歩行の不安定さにもつながります。歩幅が狭くなったり、すり足気味になったり、歩くスピードが遅くなったりすることがあります。これは、無意識のうちに転ばないように体が防御反応をとっているためです。日常生活では、階段の上り下り、お風呂場での動作、人混みでの歩行など、バランスが求められる場面で不安を感じやすくなるかもしれません。時間が短いことに気づいたら、まずは日常生活での転倒予防策(手すりの利用、滑りにくい履物、夜間の照明など)を意識し、専門家にも相談してみましょう。
3. どうすれば改善できる? ~今日からできるバランスアップ習慣~
バランス能力は、適切なトレーニングで改善が期待できます。特別な器具がなくても、日常生活の中で意識して取り組めることがたくさんあります。まずは、安全な場所で、壁や手すりにつかまりながら「目を開けた状態での片足立ち」から始めてみましょう。最初は数秒からでも構いません。慣れてきたら、徐々につかまる時間を減らしたり、秒数を伸ばしたりしていきます。これが安定してできるようになったら、次は「閉眼での片足立ち」に挑戦します。必ず転倒しても安全な場所で行い、最初は軽く指で支える程度から始め、少しずつ手を離す時間を長くしていきます。他にも、かかと上げ運動やつま先立ち歩きは、足首周りの筋力とバランス感覚を養います。横歩きや後ろ歩きも、普段使わない筋肉を刺激し、バランス能力を高めます。ウォーキングなどの有酸素運動も、体幹を安定させ、全身の協調性を高めるのに役立ちます。大切なのは、無理なく、毎日少しずつでも続けることです。運動だけでなく、バランスの取れた食事で筋肉や骨の健康を保つこと、十分な睡眠で体の回復を促すことも重要です。不安な場合は、医師や理学療法士などの専門家に相談し、自分に合った運動プログラムを指導してもらうのも良いでしょう。
【大切なお知らせ】
このページで提供している情報は、一般的な健康増進を目的としたものであり、特定の病気の診断や治療を目的としたものではありません。運動を行う際には、ご自身の体調をよく確認し、決して無理をしないでください。持病をお持ちの方や、健康状態・体力に不安がある方は、必ずかかりつけの医師や専門家にご相談の上、指示に従ってください。
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