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皆さんこんにちは
心臓リハビリテーション指導士の取得を目指して勉強中のりよたろです
毎度、解説した通り、
この資格試験には、過去問がありません!!!
問題集がありません!!!
インターネットで検索しても、わずかな方のわずかな記憶が垣間見えるのみ。。。
本試験の勉強をするには、
日本心臓リハビリテーション学会が出版している
なんと合計383ページの
2022年増補改訂版 指導士資格認定資格準拠 心臓リハビリテーション必携
これを読むのみです
私にはそんな効率の悪い勉強は耐えられなかったので、先輩方の力を借りることにしました
私の職場にいる、既に心リハ指導士の資格を取得した先輩、同僚10人に
記憶の許す限り、過去問作成にご協力頂きました!!
私も2023年の受験を目指して勉強がてら、過去問を解説していこうと思います
ということで、
「第3回 循環器系の症候と検査編」 を勉強していきましょう!
心リハ指導士過去問 循環器系の症候と検査編part1
チアノーゼについて誤った選択肢はどれか (2019年出題)
- 貧血があると生じやすい
- 還元ヘモグロビン(酸素と結合していないヘモグロビン)が5g/dL以下で出現する
- 重症心不全やショックなどの末梢循環障害で起こる
- 心臓の右左シャントや先天性心疾患でも起きやすい
正解:1(貧血があるとヘモグロビンの絶対数が減少し、還元ヘモグロビンが減少するため)
不正解:2.3.4
心リハ指導士過去問 循環器系の症候と検査編 part1解説
そもそもチアノーゼとは、組織の酸素不足を示した状態を指します
本来動脈血はヘモグロビンの色、つまり鮮やかな赤色を示しますが、
酸素と結合していないヘモグロビンは、赤紫色になります
つまり、チアノーゼがみられた場合には、呼吸・循環器系に障害をきたし、
組織に必要な酸素が届けられていない可能性を示しているのです
一方、貧血は、ヘモグロビンの絶対量が低下した状態です
ヘモグロビンが少ないからといって、
酸素と結合していないヘモグロビンの割合が高まるわけではないので、
貧血=チアノーゼ
とはならないよう注意しておきましょう
心リハ指導士過去問 循環器系の症候と検査編part2
労作性狭心症の痛みについて正しいものを選べ(2018年、2021年出題)
- 針で刺したような痛み
- 首や肩に放散するような痛み
- 数秒間続く痛み
- 硝酸薬は軽快しないことが多い
正解:4(硝酸薬で改善するのは狭心症) 不正解:1(心外膜炎),2(狭心症),3(狭心症)
心リハ指導士過去問 循環器系の症候と検査編 part2解説
循環器疾患で最もよく聞かれる訴えの一つである胸痛についての問題です
一言で胸痛と言っても、その種類はさまざまです
わかりやすく表でまとめたので参照してください
持続時間 | 性質 | 部位 | その他 | |
狭心症 | 1~10分 | 圧迫感、絞扼感、重い、締め付けられる | 胸骨裏面、顎、頸部、肩、腕に放散 | 労作、寒冷、ストレスで誘発硝酸薬で軽快 |
労作性狭心症 | 10~20分 | 狭心症と同様だが、強い | 狭心症と同様 | 狭心症と同様だが、より軽度の労作で起こる |
急性心筋梗塞 | 不定20分以上 | 狭心症と同様だが、強い | 狭心症と同様 | 硝酸薬は無効 |
急性大動脈解離 | 突然 | 避けるような、耐え難い | 前胸部、背部、両肩へ放散 | 高血圧、マルファン症候群で発症 |
心外膜炎 | 時間〜日 | 鋭い | 胸骨裏面〜心尖部 | 心膜摩擦音の聴取 |
肺塞栓症 | 突然 | 呼吸困難 | 塞栓部位の測胸部 | 呼吸困難、頻呼吸、頻脈、低血圧 |
また、狭心症の場合、胸痛が出る場所の頻度も選択肢として出されやすいです
意外と、胸のピンポイント、というよりは全体的に胸痛を感じるようです
テキスト25〜48ページまでと短い章になっており、ここから問題が出されることは少ないです
どちらかというと、これからの章の基礎知識となるため、学習は必須ですが、
過去問としての対策はあまり不要な印象ですね
以上、参考になれば幸いです
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