急性期ケア専門士の試験、何をどこまで勉強すればいい?

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こたちです。

急性期ケア専門士、受けると決めたはいいけれど何から手をつければいいか分からなくないですか。

私は循環器の急性期に13年いて、集中治療の専門理学療法士と心臓リハビリテーション指導士を持っています。急性期ケア専門士そのものはまだ持っていません。これから受ける側として調べたことを、勉強の順番という形で整理しておきます。

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数字で見る急性期ケア専門士

試験時間90分、出題数90問、五肢択一。パソコンで受けるCBT方式で、全国260か所の会場から選べます。

受験資格は実務経験2年以上だけ。対象は14職種で、医師、看護師、保健師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士、介護支援専門員、臨床検査技師、救急救命士、放射線技師、介護福祉士、准看護師が含まれます。

症例報告の提出も、講習会の必須受講もありません。この手の学会認定としては、かなり入りやすい部類です。

心臓リハビリテーション指導士は会員歴2年に加えて症例報告10例。心不全療養指導士は症例報告5例の書類審査。それと比べると、急性期ケア専門士は準備のハードルが低い。そのぶん、本番の筆記ですべてが決まります。

出題範囲は公式テキスト第2版の9章

出題範囲は急性期ケア専門士公式テキスト第2版と、時事問題です。テキストは2025年8月に改訂され、2026年5月の認定試験から第2版の内容に準拠しています。

章立てはこうなっています。

  • 01 救急医療に関する定義と概念
  • 02 急変発見時の初期対応
  • 03 症状別アセスメント
  • 04 意思決定のコミュニケーション
  • 05 急性期医療における家族支援
  • 06 急性期から慢性期をつなぐ医療支援
  • 07 災害時の救急医療
  • 08 急性期に求められるリーダーシップ
  • 09 急性期医療に求められるもの

中古で第1版を買わないよう気をつけてください。表紙が似ているので、版の表記を確認しないと分かりません。

勉強の順番は出題基準が決めてくれる

この試験のいちばん親切なところは、出題基準で問題数の内訳が公表されていることです。

  • 一般問題が10問で、01、04、05、08、09章から。急性期ケアの制度や概念の基本を問われます。
  • 専門問題が65問で、02、03、06、07章から。観察・判断・対応の専門知識です。
  • 事例問題が10問で、全章から。臨床場面を想定した判断を問われます。
  • 時事問題が5問で、章の指定はありません。

つまり9章のうち4章から65問。全体の72パーセントがここに集中しています。

勉強の順番は、これで決まります。

まず02と03に時間を使う

専門問題65問の中心は、02の急変発見時の初期対応と、03の症状別アセスメントです。

この2章は現場の延長で読めます。急変に気づいて、何が起きているかを絞り込んで、次の一手を決める。普段やっていることの言語化です。

ただし注意があります。普段やっているからこそ、読んだだけで分かった気になる。私は心臓リハビリテーション指導士のときにこれで失敗しました。テキストは読んだ、知っている内容だ、と思って問題を解いたら答えられない。

知っていることと、選択肢から選べることは違います。02と03は、必ず問題の形で確認してください。

06と07は経験で補えない

残りの専門問題は06の急性期から慢性期をつなぐ医療支援と、07の災害時の救急医療です。

06は、急性期にいる人ほど手薄になりやすい章だと思います。私たちは患者さんが転院したあとを見ていません。回復期や生活期で何が起きているかは、意識して学ばないと入ってきません。

07の災害時は、経験で補えない代表です。災害を経験した人のほうが少ないので、ここは素直に覚えるしかない領域です。トリアージの区分や、災害医療の体制は、現場感覚ではなく知識として押さえる必要があります。

この2章は、02と03より優先度を落とさないほうがいい。合計で65問の一部を占めているので、捨てると届きません。

一般問題の5章は後回しでいい

01、04、05、08、09から10問。全体の11パーセントです。

ここに最初から時間をかけるのは効率が悪い。ただし捨てるには惜しい配点でもあります。02、03、06、07を一通り終えてから、残り時間で詰めるのが現実的だと思います。

なお、事例問題10問は全章から出ます。つまり一般問題の章も、事例の中で間接的に問われる可能性があります。完全に捨てるという判断はしないほうがいい。

時事問題5問をどうするか

5問あります。合否を分ける数です。

2026年から2027年にかけての社会的・医療的な動向から出題される、とされています。テキストには載っていません。

対策としては、診療報酬改定、感染症の動向、災害、救急医療体制の見直しといった、医療者なら耳にしているはずの話題を押さえておくことになります。新聞記事を集めるというより、学会誌や業界紙の見出しを流しておくイメージです。

日程と費用

申込は2026年8月28日から2027年4月20日まで。試験は2027年5月7日から5月23日。結果通知は2027年6月に投函予定です。

受験料が11,000円(税込12,100円)、合格後の認定登録が11,000円(税込12,100円)。更新料は原則無料です。公式テキストが6,050円。

申込期間はもう始まっています。試験まで半年を切る人が出てくる時期です。

出典

日本急性期ケア協会(JACA)公式サイトの受験要項、公式テキストのページ、第5回認定試験出題基準のお知らせより。日程や金額は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式で確認してください。

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同じく実務経験2年以上で受けられる資格として、終末期ケア専門士の試験、何をどこまで勉強すればいい?も書きました。

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