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こたちです。
心不全療養指導士という資格は、そもそも多職種のチーム医療の共通言語をつくるために生まれた資格です。日本循環器学会が創設して、2021年に第1期生が誕生しました。だから試験でも、チームで支えるという視点が繰り返し問われます。
今回は多職種連携と地域連携を整理します。ここは常識で解けそうに見えて、選択肢の作り方に少しクセがあるので、そこを押さえておきます。
心不全チームは、想像より広い
心不全を支える多職種チームには、どんな職種が入るか。循環器の医師や看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士や作業療法士。ここまでは想像がつくと思います。
でも、それだけではありません。心臓血管外科医、公認心理師、ソーシャルワーカー、かかりつけ医、そして介護に関わる人たち。さらに患者さん本人と家族、介護者もチームの一員です。かなり幅が広い。
試験では「チームに含まれない職種はどれ」という聞き方がよくあります。ここで、いかにも関係なさそうな職種を1つ混ぜてくる。でも実際には、心理やソーシャルワーク、介護まで含めて考えるのが心不全チームなので、うっかり「これは関係ないだろう」と外すと間違えます。心不全チームは広い、という前提を持っておくと安全です。
支える場所は、病院から地域へ
もう一つの軸が、地域連携です。心不全は入院と退院を繰り返しやすい病気なので、退院したあと地域でどう支えるかが、増悪の予防に直結します。
だから、医療だけで完結させず、福祉や介護のサービスも含めて、地域で必要な支援が受けられる体制をつくることが求められます。「地域連携は不要」という選択肢が出たら、それは明確に誤り。病院の中だけで完結する病気ではない、というのが心不全の療養指導の前提です。
この流れの中で、多職種が集まるカンファレンスをどう回すか、というファシリテーションの話も出てきます。参加者の発言を引き出し、議論を整理して合意に導く。療養指導士がチームの調整役として動く場面です。
試しに解いてみてください
1問目。心不全の包括的介入を実現する多職種チームに含まれる職種として、適切でないものはどれか。
これは実は、ほとんどの職種が含まれるように作られています。循環器医、看護師、薬剤師、管理栄養士、PT、OT、公認心理師、ソーシャルワーカー、かかりつけ医、介護従事者、そして患者・家族。心不全チームは広い、と知っていれば、「いずれも含まれる」に近い方向で考えられます(改訂第3版p.222)。狭く考えすぎるとひっかかります。
2問目。心不全患者が地域で適切なサービスを受けられる体制づくりとして最も適切なのはどれか。
正解は、地域との連携を強化し、医療・福祉・介護のサービスが適切に受けられる体制を整えること(同p.222)。「地域連携は不要」という選択肢は誤りです。多職種・多機関で支える、という発想を外さなければ選べます。
多職種連携の分野は、心不全チームは広い、地域まで含めて支える、この2つの感覚があれば大きく外しません。療養指導士自身がその調整役だ、という自覚を持って読むと、選択肢の意図が見えてきます。
次はいよいよ直前期の話です
分野別の整理はここまで。最後の記事では、試験直前の1ヶ月をどう使うか、よく出るポイントの総ざらいを含めて整理します。
今回の問題も心不全療養指導士アプリからの抜粋です。改訂第3版に沿った全13章306問、参照ページつき。多職種連携のように「含まれる/含まれない」で問われる分野は、問題を解いて範囲の広さを体で覚えるのが早いです。デモ版の第1章10問は無料です。
心不全チームは広い。地域まで支える。この2つを持って、あなた自身がその一員だと思って読んでください。
▶ 次に読む:直前1ヶ月の勉強法(頻出総まとめ)
ほかの分野もまとめて確認したい方は、出題範囲と勉強法の全体像をこちらに整理しています。心不全療養指導士の試験、何をどこまで勉強すればいいの?


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