心不全療養指導士の過去問|療養指導の基本編

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心不全療養指導士の過去問は市販されていません。ガイドブック改訂第3版に沿ったオリジナル問題を全306問つくりました。この記事の問題もその一部です。第1章の10問は無料で試せます。

▶ 無料デモ10問を試す(全13章306問)

こたちです。

心不全療養指導士試験の療養指導の基本分野から、問題を3問置いておきます。3章は療養指導の理論です。セルフケア、ティーチバック、行動変容のモデル。臨床で自然にやっていることに名前がついている分野なので、用語と定義を結びつけておくと解けます。

解説は問題のすぐ下にあります。先に自分で考えてから読んでください。

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心不全療養指導士 過去問 療養指導の基本(セルフケアの3概念)

セルフケアを構成する3つの概念(Riegel/Jaarsmaら)の組み合わせとして正しいものはどれか。

① 診断・治療・予防
② セルフケアメンテナンス・セルフケアモニタリング・セルフケアマネジメント
③ 急性期・回復期・維持期
④ 構造・過程・結果
⑤ 教育・評価・記録

心不全療養指導士 過去問 療養指導の基本(セルフケアの3概念) 解説

正解は②です。

Riegelらの枠組み

セルフケアは「セルフケアメンテナンス(健康維持のための行動)」「セルフケアモニタリング(症状・徴候の観察)」「セルフケアマネジメント(症状出現時の対応)」の3つの概念から構成される。(改訂第3版 p.16〜17)

あわせて覚えておきたいところです。

・セルフケアモニタリングは、体重・浮腫・息切れ・倦怠感・脈拍・血圧などの徴候や症状の変化を観察するプロセスである。服薬や禁煙はメンテナンス、症状出現時の利尿薬調整はマネジメントに該当する。
・セルフケアマネジメントは、心不全増悪に伴う症状・徴候が現れたときの対処行動であり、利尿薬の調整・活動や食事の調整・医療専門家への相談などが含まれる。

心不全療養指導士 過去問 療養指導の基本(ティーチバック)

患者の理解度を確認する方法として、医療者が説明した内容を患者・家族に自分の言葉で説明し返してもらう手法はどれか。

① インフォームドコンセント
② teach back(ティーチバック)
③ ブレインストーミング
④ ロールプレイ
⑤ シャドーイング

心不全療養指導士 過去問 療養指導の基本(ティーチバック) 解説

正解は②です。

理解度の確認方法

teach back(医療者が説明した内容を患者や家族に説明し返してもらう方法)は理解度の確認に役立つとされる。ヘルスリテラシーを考慮し、多職種で協働して教育を行うことが望ましい。(改訂第3版 p.17)

あわせて覚えておきたいところです。

・ヘルスリテラシーとは「健康に関する情報を取得し、理解し、活用する能力」である。心不全療養指導では患者のヘルスリテラシーを考慮した教育資材・説明が求められる。
・成人教育(アンドラゴジー)は自己主導型学習が特徴で、自己概念・経験・レディネス・志向性・動機づけの側面をもつ。学習者がこれまでに培った経験は学習に役立つ資源と位置づけられ、心不全患者・家族への療養指導でもこの特徴を反映すべきである。

心不全療養指導士 過去問 療養指導の基本(健康信念モデル)

ヘルス・ビリーフ・モデル(健康信念モデル)を構成する4つの信念に含まれないものはどれか。

① 問題の起こりやすさ
② 問題の重大性
③ 行動の利益
④ 行動の障害
⑤ 遺伝的素因

心不全療養指導士 過去問 療養指導の基本(健康信念モデル) 解説

正解は⑤です。

ヘルス・ビリーフ・モデルの4信念

ヘルス・ビリーフ・モデルは「問題の起こりやすさ」「問題の重大性」「行動の利益」「行動の障害」の4つの信念から成る。行動の利益が障害を上回ると、人は健康行動をとると考えられる。(改訂第3版 p.18)

あわせて覚えておきたいところです。

・症状マネジメントモデルは「症状の体験」「症状マネジメント方略」「症状の結果」の3つの構成概念からなる。症状の体験は患者自身が体験するものであり、第三者が客観的に把握するものではない。
・療養指導を実施する場の確保や多職種チームの構成は「構造」に該当する。結果(アウトカム)には死亡率・再入院率、セルフケア能力、治療アドヒアランス、心理精神的症状の改善、QOL、満足度、医療費などが含まれる。

この分野の出題ポイント

理論の名前と中身を結びつける問題が中心です。セルフケアの3概念、ティーチバック、ヘルス・ビリーフ・モデル、ドナベディアンモデル。臨床でやっていることに名前がついているだけなので、用語集のように一度整理すると一気に取れます。

もっと解きたい方へ

ここに出した3問は、私が作ったオリジナル問題306問の一部です。ガイドブック改訂第3版の章立てに沿って並べてあるので、療養指導の基本だけを続けて解くこともできます。

療養指導の基本編だけでは足りないと感じたら、全13章306問のアプリで続けて解けます。間違えた問題だけを自動で集めて復習できるので、自分の弱い章が数字で見えてきます。

▶ 無料デモ10問を試す / ▶ 買い切り版(note・全306問)

※ デモ版は第1章の10問のみです。

あわせて読みたい

→ 心不全療養指導士の試験、何をどこまで勉強すればいいの?(勉強の順番と13分野)
→ 心不全療養指導士の過去問 心不全の概念編(近日公開)
→ 心不全療養指導士の過去問 予防活動編(近日公開)

※ 問題は「心不全療養指導士認定試験ガイドブック 改訂第3版」(日本循環器学会編・南江堂)に沿って筆者が作成したオリジナル問題です。認定試験の過去問題は公開されていません。解説中のページ番号は改訂第3版のものです。試験日や受験要件は日本循環器学会の公表内容をご確認ください。

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