心リハ指導士 過去問集 心不全編 

心リハ指導士問題
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心臓リハビリテーション指導士の取得を目指して勉強中のりよたろです

心リハ指導士を目指す皆さんは、既に気づいているかと思いますが、

この資格試験には、過去問がありません!!!

問題集がありません!!!

インターネットで検索しても、わずかな方のわずかな記憶が垣間見えるのみ。。。

本試験の勉強をするには、

日本心臓リハビリテーション学会が出版している

なんと合計383ページ

2022年増補改訂版 指導士資格認定資格準拠 心臓リハビリテーション必携 

心臓リハビリテーション指導士必携

これを読むのみです

私にはそんな効率の悪い勉強は耐えられなかったので、先輩方の力を借りることにしました

私の職場にいる、既に心リハ指導士の資格を取得した先輩、同僚に、

記憶の許す限り、過去問作成にご協力頂きました!!

というわけで、ただ過去問を共有するだけではつまらないので、

過去問について勉強がてら解説しつつ、一問一問を深く考えてみようと思います

ということで、今回は

「第10回 心不全 編」 を勉強していこうと思います

このブログで紹介しているのは心臓リハビリテーション指導士の勉強範囲のごく一部に過ぎません。もっとしっかり勉強したい方のために、心リハ指導士試験対策アプリを開発しました。デモ版10問は無料で実施できますので、ぜひお試し下さい。

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心臓リハビリ指導士 過去問 心不全編(ホルモン)

心不全において、低下するものはどれか (2021年)

  1. レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系(RAA)
  2. ナトリウム利尿ペプチド
  3. 交感神経系
  4. 腎血流

正しい選択肢:4 誤った選択肢:1,2,3

心臓リハビリ指導士 過去問 心不全編(ホルモン) 解説

心不全は病態が複雑で、問題としては出しにくい分野と思われます

そのため、心不全の分野のみで出題されることは少ないでしょう

一方、心不全の基本を理解した上での症例問題は出されやすい傾向にあります

基本をまずは押さえておくことが必要ですね

心不全の病態

左心不全は、心室機能低下により心拍出量低下が起こる交感神経活性が亢進し、

レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の活性化が促進され

心肥大への悪循環 へと発展します

これらにより腎血流量低下や静脈圧増加によるうっ血が惹起される悪循環となります

これらの悪循環は以下の図を見るとわかりやすいでしょう

心不全の病態まとめ

RAA系(レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系)のような神経内分泌系は

基本的には心不全には悪影響を及ぼします

また、神経内分泌系には「ナトリウム利尿ペプチド」というものが存在します

ナトリウム利尿ペプチドには、心房性(ANP)と脳性(BNP)の2種類があります

心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)とは、心房から分泌されるホルモンで、

心房前負荷が増えると、増加するホルモンです

一方、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は、心室から分泌されるホルモンで、

心室前負荷が増えると増加するホルモンです

特にBNPは心不全の存在を示唆し、重症度を判定し、予後の指標にもなるため

重要なホルモンといえますね

BNP と NT-proBNPのカットオフ値 日本心不全学会予防委員会、血中BNPやNT-proBNPを用いた心不全診療の留意点について

また、BNPに加えてNT-proBNPというホルモンも存在しますが、

いずれもこれだけで心不全の有無を判定するものではありませんのでご注意ください

つまり、これらのホルモンは心不全の診断基準ではないということです

ここまで心リハ指導士の視点で心不全の病態を見てきましたが、心不全そのものをもっと深く知りたい、あるいは心不全療養指導士も受けようと思っているなら、出題範囲と勉強法を別の記事にまとめています。心不全療養指導士の試験、何をどこまで勉強すればいいの?

心臓リハビリ指導士 過去問 心不全編(診断基準)

心不全の診断基準に該当する項目で誤りはどれか (2016年)

  1. 起座呼吸
  2. 頸静脈怒張
  3. 急性肺水腫
  4. BNP:200pg/ml以上
  5. EF<30%

正しい選択肢:1.2.3 誤った選択肢:4.5(BNP,EFは心不全の診断基準には含まれない)

心臓リハビリ指導士 過去問 心不全編(診断基準) 解説

心不全の診断基準に関する問題です

完全に暗記かな?と思うかもしれませんが、それぞれの項目は繋がりがあります

心不全症状の繋がりについては、病気が見えるシリーズが最もわかりやすいです

病気が見える 循環器

私もこれでよく勉強していますので、購入を検討してはいかがでしょうか

では心不全の診断基準について解説していきます

心不全の診断

心不全の診断基準は以下の大項目と小項目を確認する必要があります

心不全= 大項目 ×2  もしくは 大項目1 + 小項目×2 を満たす必要があります

心不全の診断基準

ポイントは以下の通り

BNPなどのホルモン系は診断基準にならない

EFなどの心機能などは診断基準にならない

・診断基準は一つではなく、複合的な症状の組み合わせであること

間違いやすい選択肢には、BNPやEFなどがありますので、覚えておきましょう

心臓リハビリ指導士 過去問 心不全編(症状・所見)

低拍出症状に当てはまるもので、誤りはどれか (2018年)

  1. 意識障害・不穏
  2. 冷感
  3. 乏尿・腎機能低下
  4. 起座呼吸

正しい選択肢:1,2,3 誤った選択肢:4(うっ血所見であり、低灌流所見ではない)

心臓リハビリ指導士 過去問 心不全編(症状・所見)

こちらの問題は、症例問題の中で、低心拍出症状を問う形で出題れています

左心不全と右心不全、うっ血所見と低灌流所見、、、

心臓リハビリテーション必携にも以下の表がp108に記載されていますが、理解に苦しみます

心不全の自覚症状と他覚所見 心臓リハビリテーション必携p108

そこで役に立つのが、nohria分類の理解です

以下が、nohria分類の自作まとめです

nohria分類 自作

nohria分類は、非侵襲的に心不全の型を分類し、治療方針を立てられる便利な表です

dry、とは、四肢にむくみがなく、胸水などの水分が水に溜まっていないことを指します

wet、とは、文字通り、全身に水分が溜まった状態を指します

warm、とは、四肢が暖かく、循環が維持されていることを指します

cold、とは、四肢が冷たく、末梢循環が滞っていることを指します

いずれもイメージがつきやすく、記憶に止まりやすいので、しっかり覚えておきましょう

以上、参考になれば幸いです!

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