心臓リハビリテーション指導士になるには?|PTが最初に知るべき「会員歴2年ルール」

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心臓リハビリテーション指導士の試験問題は、学会が公開を禁じています。だから過去問は出回りません。私は受験した年の内容をもとに、全220問の問題集アプリを作りました。第1章の10問は無料です。

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こたちです。

心臓リハビリテーション指導士を取りたい、と思って調べ始めたところですか。

だったら、勉強法より先に確認してほしいことがあります。学会に2年以上入っていないと、そもそも申請できません。

私は2023年にこの資格を取りましたが、ここを知らずに「来年受けよう」と思っていたら、受けられないまま1年を無駄にしていました。先に手続きの話を済ませてから、勉強の話をします。

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いちばん先に知るべきこと:会員歴2年ルール

公式の受験条件に、こう書かれています。申請時に学会会員であり、申請時の直近2年以上継続して会員であること。

つまり2027年7月の試験を受けたいなら、申請は2027年4月中旬なので、2025年4月までに日本心臓リハビリテーション学会へ入会していなければ間に合いません。今から入会する場合、最短で受けられるのは2年後の試験ということです。

「継続して」というところも大事です。年会費の払い忘れで会員資格が切れると、そこで2年のカウントが止まります。公式にも、期日までに会費の振込が確認できない場合は書類審査をしないと明記されています。

資格を取ろうか迷っている段階でも、入会だけは先に済ませておくのがいいです。これだけで選択肢が2年ぶん前に動きます。

受験資格は5つ

条件 内容
講習会 学会主催の講習会を当該年度に受講していること
職種 医師、看護師、理学療法士、臨床検査技師、管理栄養士、薬剤師、臨床工学技士、臨床心理士、作業療法士、健康運動指導士、公認心理師のいずれか
会員歴 申請時の直近2年以上継続して会員
実地経験 心臓リハビリテーション指導の実地経験が1年以上。または心臓リハビリテーション研修制度で受験資格認定証の交付を受けていること
書類 申請書類がすべてそろっていること

実地経験のところは、所属長の推薦状が証明書を兼ねます。自分で書くものではないので、上司に頼む時間を見込んでおく必要があります。4月の締切直前に頼むと間に合いません。

心リハをやっている部署にいない方は、研修制度を使って受験資格認定証をもらうルートがあります。実地経験1年の代わりになる道です。

本当の山は、症例報告10例

提出書類はこうです。

① 申請書
② 推薦書(所属長。実地経験の証明を兼ねる)
③ 自験例報告書10症例
④ 医療系資格の免許のコピー
⑤ 研修制度を使った方は受験資格認定証のコピー
⑥ 受験票用の顔写真2枚

この③が山です。10例を、4月の締切までに書き上げて、指導責任者の押印をもらう必要があります。

公式の注意書きがかなり厳しいので、そのまま書いておきます。

・症例報告の使い回しは禁止。他人が過去に提出したものの再利用も禁止
・なんとなく穴埋め、切り貼り、どの症例も同一文面での作成をしないこと
・記載内容が不十分、あるいは誤りがある場合は、当該年度の受験を認めない
・不適切記載による返却後の再提出は認めない

書き直させてもらえません。ここで落ちるとその年は終わりです。私の実感としても、試験当日より症例報告のほうが緊張しました。10例を1か月で書くのは、普通に働いていると相当きついです。年明けから少しずつ溜めておくのが現実的です。

自験例報告書は書類様式6です。学会サイトに「症例報告の書き方」「症例報告書の注意事項」が載っているので、書き始める前に必ず読んでください。

2027年度の日程

2027年度の日程は、すでに学会から公表されています。

項目 2027年度
申請受付 4月中旬頃から2週間程度(2026年度は4月8日〜4月28日17時必着)
講習会1部・2部 2027年7月4日(日)オンライン
認定試験 2027年7月19日(月・祝) 福岡国際会議場(第33回学術集会の翌日・現地のみ)

試験は学術集会の翌日に、その開催地でやります。地方の方は前泊が前提になります。学術集会から参加する人も多いので、宿は早めに取ったほうがいいです。

費用はどれくらいかかるか

2024年度(第25回)の募集要項に出ていた金額です。年度で変わる可能性があるので、受験年度の募集要項で必ず確認してください。

項目 金額(2024年度)
講習会受講料 第1部 6,000円
講習会受講料 第2部 4,000円
第1部+第2部 10,000円
審査料 15,000円

ここに学会の年会費が2年ぶん以上と、テキスト「心臓リハビリテーション必携」の代金、交通費と宿泊費が乗ります。

受講料と審査料は書類審査を通過した方にだけ請求されます。つまり症例報告が通らないと、この段階にも進めません。納入後は理由を問わず返還されないので、振込期限は要注意です。

試験そのものは60分

意外に短いです。2024年度は12時30分から13時30分の60分、現地のみでした。マルチプルチョイス方式で、複数選択の問題も混ざります。私が受けたときの体感では、1問にかけられる時間は1分くらいでした。考え込む試験ではなく、知っているかどうかで決まる試験です。

出題元は公式にこう書かれています。学会ホームページの「心臓リハビリ指導士養成カリキュラム」、関連学会のガイドライン、そして「心臓リハビリテーション必携」。ここ以外から問題は作られないと明記されているので、教材で迷う必要はありません。

ひとつ救いがあります。不合格だった場合、翌年は講習会なしで受験できます。1回で決めるつもりで準備しますが、落ちても振り出しには戻りません。

過去問が出回らない理由

「心臓リハビリテーション指導士 過去問」で検索しても、公式のものは出てきません。理由は単純で、学会が試験問題の公開を禁止しているからです。公式の注意事項には、無断で試験問題を公開した場合は受験資格を失い、懲罰委員会の処分対象になると書かれています。

なので、ネットに出ている「過去問」は受験者の記憶によるものです。精度には差があるので、鵜呑みにしないほうがいいです。

では何で練習するか。必携とカリキュラムから自分で問題を作るのがいちばん確実ですが、働きながらそれをやるのは現実的ではないです。私は受験生のときにそれで困ったので、必携とカリキュラムの範囲に沿った問題を自分で作りました。全6章220問、6章は心電図20問すべてに波形を表示しています。

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買い切り1,800円。第1章の10問は無料で試せるので、合わなければそこで判断してもらえれば大丈夫です。

逆算すると、こう動く

2027年7月19日の試験を受ける場合の流れです。

2025年4月まで 学会に入会(2年ルールのため、ここが最初の関門)
2026年中 心リハの実地経験を1年以上積む。部署が違う方は研修制度を検討
2027年1月〜3月 症例報告10例を書き溜める。上司に推薦状を依頼
2027年4月中旬 申請書類を提出(2週間程度の受付。必着)
書類審査通過後 受講料・審査料の請求が届く。期限内に振込
2027年7月4日 講習会1部・2部(オンライン)
2027年7月19日 認定試験(福岡国際会議場)

見てのとおり、勉強を始めるタイミングより、入会と症例報告のほうが先に効いてきます。知識の勉強は講習会前後の数か月で間に合いますが、会員歴2年は後から縮められません。

あわせて読みたい

→ 心臓リハビリテーション指導士を取得するメリット
→ 心不全療養指導士の試験、何をどこまで勉強すればいいの?

※ 受験資格・日程・費用・提出書類は日本心臓リハビリテーション学会の公表内容によります。費用は2024年度(第25回)募集要項の金額で、年度により変わります。申請の締切と金額は、必ず受験年度の募集要項と学会公式サイトでご確認ください。

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