心不全療養指導士の過去問は市販されていません。ガイドブック改訂第3版に沿ったオリジナル問題を全306問つくりました。この記事の問題もその一部です。第1章の10問は無料で試せます。
こたちです。
心不全療養指導士試験の役割・機能分野から、問題を3問置いておきます。1章の「心不全療養指導士の役割・機能」は、制度そのものを問う分野です。臨床の知識ではなく、ガイドブックを読んでいるかどうかで決まるので、取りこぼすともったいないところです。
解説は問題のすぐ下にあります。先に自分で考えてから読んでください。
心不全療養指導士 過去問 役割・機能(制度の創設)
心不全療養指導士制度を創設した学会として正しいものはどれか。
① 日本心臓病学会
② 日本循環器学会
③ 日本心不全学会
④ 日本心臓リハビリテーション学会
⑤ 日本内科学会
心不全療養指導士 過去問 役割・機能(制度の創設) 解説
正解は②です。
心不全療養指導士制度はどこが作ったか
心不全療養指導士制度は日本循環器学会が認定する制度として創設され、2021年に第1期生が誕生した。多職種で構成される心不全チーム医療の共通基盤となる資格である。(改訂第3版 p.4〜5)
あわせて覚えておきたいところです。
・高齢で合併症の多い慢性心不全患者をプライマリーケア医や循環器内科医だけでカバーすることは困難であり、多職種で構成される多面的(multidisciplinary)アプローチが必要である。循環器内科医とかかりつけ医の診療連携(シェアードケア)が基盤となる。
・2021年に心不全療養指導士の第1期生が誕生した。背景には2016年策定の「脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画」における人材育成戦略がある。
心不全療養指導士 過去問 役割・機能(健康寿命)
わが国における平均寿命と健康寿命の乖離(差)として、おおよそ正しい組み合わせはどれか。
① 男性2年、女性4年
② 男性5年、女性7年
③ 男性8年、女性12年
④ 男性15年、女性18年
⑤ 男女とも差はほとんどない
心不全療養指導士 過去問 役割・機能(健康寿命) 解説
正解は③です。
平均寿命と健康寿命の乖離
平均寿命と健康寿命の間には男性で約8年、女性で約12年の乖離があり、この期間は介護などが必要となる。乖離の原因の上位が脳卒中・循環器病であり、要介護者の原因の約25%を占める。(改訂第3版 p.2)
あわせて覚えておきたいところです。
・本計画の大目標は「脳卒中と循環器病の年齢調整死亡率を5年で5%減少させる」ことである。そのために人材育成・医療体制の充実・登録事業の促進・予防・啓発・研究強化の5戦略が提案された。
・日本循環器学会は日本脳卒中学会とともに、2016年12月に「脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画」を策定した。心不全は克服すべき重要3疾患の一つに位置づけられた。
心不全療養指導士 過去問 役割・機能(対象職種)
心不全療養指導士の資格を取得可能な職種に関する記述として正しいものはどれか。
① 医師のみが取得できる
② 看護師に限定される
③ 看護師・保健師・理学療法士・作業療法士・管理栄養士・薬剤師・臨床工学技士・公認心理師・社会福祉士など多職種が取得可能である
④ 国家資格を持たない者でも誰でも取得できる
⑤ 心臓リハビリテーション指導士の資格保有が必須である
心不全療養指導士 過去問 役割・機能(対象職種) 解説
正解は③です。
資格を取得できる職種
心不全療養指導士は、看護師・保健師・理学療法士・作業療法士・管理栄養士・薬剤師・臨床工学技士・公認心理師・社会福祉士・歯科衛生士・健康運動指導士など、多様な専門資格を有する職種が取得可能で、チーム医療に共通する基本的知識・技能を認定するものである。(改訂第3版 p.4〜6)
あわせて覚えておきたいところです。
・心不全療養指導士は、多様な専門資格を有する職種によるチーム医療に共通する基本的知識・技能をもち、医師とともに心不全チーム医療・多職種連携の基盤となる患者中心のキープレイヤーとして期待されている。地域医療との連携も重要な役割である。
・心不全の疾病管理(disease management)は、診療チームに加え、教育・病状モニタリング・服薬管理などを実践するチーム医療(team management)として行われる。患者への情報提供と自己管理支援が中心であり、情報遮断は理念に反する。
この分野の出題ポイント
1章は12問と少ない章ですが、制度の成り立ちと役割を問う設問なので、臨床経験では埋められません。ガイドブックの冒頭を一度通して読んでおけば取れます。創設した学会、第1期生の年、取得できる職種の範囲は押さえてください。
もっと解きたい方へ
ここに出した3問は、私が作ったオリジナル問題306問の一部です。ガイドブック改訂第3版の章立てに沿って並べてあるので、役割・機能だけを続けて解くこともできます。
役割・機能編だけでは足りないと感じたら、全13章306問のアプリで続けて解けます。間違えた問題だけを自動で集めて復習できるので、自分の弱い章が数字で見えてきます。
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※ デモ版は第1章の10問のみです。
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※ 問題は「心不全療養指導士認定試験ガイドブック 改訂第3版」(日本循環器学会編・南江堂)に沿って筆者が作成したオリジナル問題です。認定試験の過去問題は公開されていません。解説中のページ番号は改訂第3版のものです。試験日や受験要件は日本循環器学会の公表内容をご確認ください。


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